長い事絶版(角川書店,1974)で入手が困難だったが、近時、出版社を変えて新装改訂され出版された。バトラーは言わずと知れた世界最大の魔術団体と言われるSOLの創立者である。この本でSOL系の魔術で利用される諸概念、基礎的技術、方法論をコンパクトに提示している。SOLの魔術に対するアプローチを知る事ができる良書。
本自体はMagic,its Rirual,Power and Purpose(Aquarian Press,London,1952)とThe Magician,his Training and Work(Aquarian Press,London,1959)の二冊を翻訳合本したもの。日本最古の現代西洋魔術書といえる。O∴H∴メンバーが影響を受けたと言われる一冊。既に古典と言える名著である。但し、内容は穏やかで過激な内容を期待する読者の中にはもの足りない方もいると思われる。
しかし、新版は率直に言ってペーパーバックの装丁等を考えると値段設定が高すぎる(3,400円)。人文書院の本ならハードバックの値段である。とは言え、他に同書の取り扱っている内容についての類書がないことから必携書である事には変化がない。
訳者まえがき 3
新装改訂版の刊行に寄せて 5
T 魔法――その儀式・効力・目的
第1章 定義と概観 14
第2章 人格 20
第3章 魔法の根拠 28
第4章 魔法の道具立て 33
第5章 エドムの王たち 41
第6章 召喚と降霊 49
第7章 磁気の魔法 58
第8章 魔法のイメージ 67
第9章 入門儀礼(イニシエーション)の魔法 77
U 魔法使い――その訓練と仕事
第1章 概観 90
1 なぜ本書が書かれたのか 90
2 魔法の原理 106
3 生命の木 117
第2章 魔法使いの訓練 135
1 はじめに 135
2 アストラル・ライト 139
3 不可視体 148
4 霊視と霊聴 155
5 呪力をもつ言葉――音声の魔法的用法 170
6 魔法における言葉と名前 178
7 閃めく色彩 184
8 法衣 191
9 潜在意識 194
10 綾の光 203
第3章 魔法の鍵 212
1 磁気 212
2 タットワの潮 223
3 光体 228
4 魔法の人格 240
第4章 魔法の儀式 249
1 礼式の構成と用法 249
2 典礼の形成 261
3 魔除けの魔法 272
4 魔法成就への道 280
5 結びに 292
付論A 弛緩と呼吸の訓練 297
付論B 追儺の儀式 304
付論C 「中央の柱」の訓練 310
文献解題 315
原注 325
用語解説 328